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義祖父は、嫁が自分の面倒を見るのは当たり前だろ!という人であった。
私は義祖父にお世話になった覚えはないのだが、同居している以上手伝わないわけにはいかないと思って、介護をしていた。
非常にワガママな人で、他人の都合はお構いなしの人であった。
早く逝ってほしいと思いつつも、そうなった場合、家柄の関係で通夜や葬儀は非常に盛大に行なわれるはずであり、それはそれで気苦労が絶えない状況になるのは目に見えていた。
なので、早く逝ってほしいけど生きててほしいような、微妙な感じであった。
そして、感謝の言葉を一言も発することなく、入院先の病院で息を引きとった。
亡くなったときは、正直ホッとした。
慣れない家の仕事をやりつつ、休みのない介護生活。
その介護が終わって、私は燃え尽き症候群のようになっていたのかもしれない。
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特殊な稼業の家だったため人脈が広く、自分たちの結婚式には多額のお金が動いていた。
離婚したらそれが無駄になるわけで、それが自分を追い込んでいた。
つづく…
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