胸にしまっておいたことを聞いてもらった


友人との食事会のとき、聞いてほしいことがあると言って聞いてもらった。

複雑性PTSDだと診断されたこと、その原因と思われる生い立ち、過去の出来事についてである。

あと10分したら帰ろうという時に切り出してしまい本当に申し訳なかったのだが、友人たちは快く聞いてくれた。

(結局そのあと3時間以上も盛り上がってしまった。)


今の時点では詳細は伏せておくが、メンクリの主治医にしか話していないことや、これまで誰にも言ったことがないことも含めてたくさん聞いてもらった。

とにかく、私が普通だと思っていた我が家は普通ではないと指摘された。

それによって、当時感じていた気持ちが蘇ってきた。



大きなショックを受けたり絶望感や無力感を強烈に感じた、子どもから学生時代にかけての出来事。

それらを思い出し、怒りで脳内をかき乱されるようになった。

以前からある症状だけど、それがさらに強烈になった。


自分にとって、過去の出来事の深刻度がどの程度なのかはわからない。

それは、友人から異常だと指摘された出来事を含め、その日常が私にとっては普通だったからである。


同じ出来事を経験しても、トラウマになる人とならない人がいるらしい。

そしてその違いは、ストレスに対する脳の脆弱性がひとつの原因となっているようである。

脳の脆弱性は先天的なものらしいけど、子どもが成長発達していく間に強いストレスを継続して受けることで、脆弱な脳になってしまうこともあるらしい。


「脆弱性」って、いやな言葉だなぁ。

私は強い人間でありたかったな。


複雑性PTSDだと診断され、少し知識も増えて、さらには第三者に指摘されたことで、生い立ちが自分の人格形成に大きく影響していることを自覚することができた。


確固とした治療方法は確立されていない。

まぁうつ病もそうだけど、結局は自分の中で自分なりに処理しないと改善はしないんだろうなと思っている。

そもそも改善するのかどうかもわからない。


いやしかし、私のために長い時間を割いてくれたうえ、時折涙を流しながら話を聞いてくれた友人たちには感謝しかないのであった。



 

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